栄養学を学ぶ意義
どうもこんにちは、ゴローです。
家の近くの田んぼに水が入り、
夜になるとカエルの大合唱が始まりました。
いよいよ夏が近づいているようですね。
今日はなぜ栄養学を学ぶのかをお話しします。
そもそも栄養学とは・・・?
さて、栄養学とは何か、
栄養学(えいようがく、英語: nutrition science)とは、食事や食品、その成分である栄養素がどのように生物の中で利用されたり影響しているかを研究する、栄養に関する学問である。
以上、wikipediaより
栄養学はおよそ100年前にはじまった新しい学問分野で、年々、新しい事実が判明していっている黎明期にある学問です。
コレステロールをめぐる誤解
「コレステロールが多い食品は体に悪い、動脈硬化の原因である」
今も多くの方が信じているであろうこのお話ですが、近年では間違いであることがわかっています。
コレステロールは体内で合成される分で80%を超えており、食品からの摂取量は20%に過ぎません。実際に食品に含まれるコレステロール量に差があっても、血液中のコレステロール量に影響はないことが証明されています。これは、体内で足りない分だけが食品から吸収され、体内で必要な分に調節されるためだと言われています。
そもそも、コレステロールが動脈硬化の原因であるというのは、どこから来た話なのでしょうか。
動脈硬化を発症している人の血液を調べるとコレステロールが多く、また、動脈硬化の起こっている場所を調べると、悪玉コレステロールといわれているHDLの高度な沈着がみられたことから、コレステロール、特にHDLがその原因であるとされたのです。つまり、コレステロールを下げれば、動脈硬化を防げるはずと考え、こういった治療が世界に広まりました。
ここで、コレステロールがなぜ血管内に沈着しているかを調べることは行われませんでした。実は、動脈硬化の根本原因は別にあるのですが・・・。
(これはまた別の機会にお話ししたいと思います。)
こうして始まったコレステロール降下の治療ですが、裏目に出ます。コレステロール降下剤を服用している人は、追跡調査で血管系の疾患にかかりやすくなっていたことが判明したのです。また、別の調査では電車に飛び込んだ人の既往症を調べると、9割以上でコレステロール降下剤を服用していたというのもあります。
なぜ、このようなことが起こったのでしょう?
この疑問に答えるには、コレステロールの役割を紐解く必要があります。
コレステロールは細胞膜の原料で、動脈が傷ついたところに修復する材料を運んでいるのがHDLで、余った分を回収するのがLDLであることが後からわかりました。HDLが悪玉でLDLが善玉と言う考え方も全くの間違いであると言う事です。先の調査の考察として、一つ目の調査については、血管を修復するコレステロールがないために血管系の疾患が増え、二つ目の調査については、体内のコレステロールの25%が存在する脳への悪影響の結果と考えられます。(脳のコレステロールも日々入れ替わっているのです!)
以上のことから、アメリカではコレステロール降下剤の処方そのものが基本的には行われなくなりました。しかし、いまだに日本では普通に処方されています。高コレステロールであるのは、血管や神経の損傷が多く発生し、体がそれを修復しようとした結果である可能性があるのです。
血液検査は体の一部の状態を反映しているのは間違いありませんが、すべてではないのです。
とにかく、血液検査の数字さえ下げればいいといった具合で、真実をみようとしていないのではないでしょうか。
「常識」を疑う
学問の世界では、それまで常識であったことが覆ることはよくあり、栄養学は特に新規の知見がどんどん出てくるのでその傾向が強いのです。古い情報に頼った、誤った処方や指導が行われているのが、現在の日本の栄養指導の現実です。
最新の情報を仕入れ、自ら学び、自らの身体への意識を高く持ち、健康を維持する。
これが栄養学を学ぶ理由です。
このブログでは栄養学の最新情報をみなさんに提供していきたいと思い、開設しました。糖質制限についてもその一環です。
今後も、さまざまな情報を提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(追記:5/23 3:30 脳とコレステロールの関係について誤りがありました。訂正してお詫びします。)
ゴロー